目次
比較概要
SONY VLOGCAM ZV-E1 ボディは、2022年10月に発売されたソニーの最新のミラーレスカメラです。このカメラは、動画撮影に特化した機能を備えており、ブロガーやYouTuberなどの動画クリエイターに向けて開発されました。
しかし、このカメラは本当に動画撮影に優れているのでしょうか?同じような価格帯で人気のある他のミラーレスカメラと比べて、どんな違いがあるのでしょうか?
そこで、この記事では、SONY VLOGCAM ZV-E1 ボディと、同じような価格帯で人気のある機種とを比較してみました。比較機種は、以下の2つです。
- CANON EOS M50 Mark II ボディ:2020年11月に発売されたキヤノンのミラーレスカメラ。動画撮影にも対応した高性能なセンサーとオートフォーカスシステムを搭載しています。
- FUJIFILM X-S10 ボディ:2020年11月に発売された富士フイルムのミラーレスカメラ。高感度性能や手ブレ補正などの動画撮影に有利な機能を備えています。
これらの3つのカメラを、以下の項目で比較してみました。
SONY VLOGCAM ZV-E1 ボディは、他の人気機種とどう違うのでしょうか?それぞれのカメラのメリットとデメリットは何でしょうか?動画撮影に最適なカメラはどれでしょうか?
続きは、次の比較表からご覧ください。
比較表
比較項目 | SONY VLOGCAM ZV-E1 ボディ | CANON EOS M50 Mark II ボディ | FUJIFILM X-S10 ボディ |
---|---|---|---|
サイズ(幅×高さ×奥行き) | 115.2×64.2×44.8 mm | 116.3×88.1×58.7 mm | 126×85.1×65.4 mm |
重さ(バッテリー・メモリーカード込み) | 343 g | 387 g | 465 g |
センサーの種類とサイズ | CMOS / 23.5×15.6 mm(APS-C) | CMOS / 22.3×14.9 mm(APS-C) | X-Trans CMOS 4 / 23.5×15.6 mm(APS-C) |
有効画素数(メガピクセル) | 24.2 | 24.1 | 26.1 |
最大画像サイズ(ピクセル) | 6000×4000 | 6000×4000 | 6240×4160 |
オートフォーカス方式 | ハイブリッドAF(位相差+コントラスト) | デュアルピクセルCMOS AF | ハイブリッドAF(位相差+コントラスト) |
オートフォーカス点数 | 425点(位相差)/ 425点(コントラスト) | 143点(位相差)/ 99点(コントラスト) | 425点(位相差)/ 425点(コントラスト) |
顔認識・瞳AF | あり(人・動物) | あり(人・動物) | あり(人・動物) |
手ブレ補正方式 | ボディ内手ブレ補正(5軸) | レンズ内手ブレ補正のみ対応 | ボディ内手ブレ補正(5軸) |
動画安定化方式 | アクティブモード(電子式+光学式) | デジタルIS(電子式+光学式) | ISモードブースト(電子式+光学式) |
液晶モニターの種類とサイズ | バリアングル式 / 3.0型 / 約92万ドット / タッチパネル対応 | バリアングル式 / 3.0型 / 約104万ドット / タッチパネル対応 | バリアングル式 / 3.0型 / 約104万ドット / タッチパネル対応 |
電子ビューファインダーの種類とサイズ | OLED / 0.39型 / 約236万ドット / 視野率約100% | OLED / 0.39型 / 約236万ドット / 視野率約100% | OLED / 0.39型 / 約236万ドット / 視野率約100% |
比較詳細
ここでは、比較表で挙げた項目について、それぞれのカメラの特徴や違いを詳しく説明していきます。
サイズと重さ
まず、サイズと重さについて見ていきましょう。動画撮影には、持ち運びやすくて操作しやすいカメラが求められます。その点で、SONY VLOGCAM ZV-E1 ボディは、他の2機種よりも小さくて軽いです。幅×高さ×奥行きは115.2×64.2×44.8 mmで、重さは343 gです。これは、CANON EOS M50 Mark II ボディの116.3×88.1×58.7 mm / 387 gや、FUJIFILM X-S10 ボディの126×85.1×65.4 mm / 465 gと比べても、明らかにコンパクトでスリムです。
SONY VLOGCAM ZV-E1 ボディは、手のひらにすっぽり収まるサイズで、片手で持っても疲れにくいです。また、ボディにはグリップが付いており、滑りにくくなっています。動画撮影には、自撮りや移動しながらの撮影など、様々なシーンがありますが、SONY VLOGCAM ZV-E1 ボディなら、どんなシーンでも快適に撮影できます。
センサーと画質
次に、センサーと画質について見ていきましょう。動画撮影には、高画質で美しい映像を記録できるカメラが求められます。その点で、SONY VLOGCAM ZV-E1 ボディは、他の2機種と同じく、APS-CサイズのCMOSセンサーを搭載しています。APS-Cサイズのセンサーは、フルサイズよりも小さいですが、コンパクトカメラやスマホよりも大きく、高感度性能やノイズ耐性に優れています。
SONY VLOGCAM ZV-E1 ボディは、有効画素数が24.2メガピクセルで、最大画像サイズが6000×4000ピクセルです。これは、CANON EOS M50 Mark II ボディの24.1メガピクセル / 6000×4000ピクセルとほぼ同じですが、FUJIFILM X-S10 ボディの26.1メガピクセル / 6240×4160ピクセルよりも若干劣ります。しかし、有効画素数や最大画像サイズだけでは、画質の良し悪しを判断できません。実際に撮影した映像を見比べてみると、SONY VLOGCAM ZV-E1 ボディは、他の2機種と比べても遜色ない画質を提供しています。
オートフォーカスと顔認識
続いて、オートフォーカスと顔認識について見ていきましょう。動画撮影には、素早く正確に被写体にピントを合わせられるカメラが求められます。その点で、SONY VLOGCAM ZV-E1 ボディは、ハイブリッドAFという方式を採用しています。ハイブリッドAFとは、位相差AFとコントラストAFという2種類のオートフォーカス方式を組み合わせたもので、高速性と精度を両立しています。
SONY VLOGCAM ZV-E1 ボディは、オートフォーカス点数が425点(位相差)/ 425点(コントラスト)で、センサー面積の約84%をカバーしています。これは、CANON EOS M50 Mark II ボディの143点(位相差)/ 99点(コントラスト)や、FUJIFILM X-S10 ボディの425点(位相差)/ 425点(コントラスト)と比べても、優れています。SONY VLOGCAM ZV-E1 ボディは、被写体の動きに追従してピントを合わせることができます。
また、SONY VLOGCAM ZV-E1 ボディは、顔認識・瞳AFという機能も備えています。顔認識・瞳AFとは、被写体の顔や瞳を検出してピントを合わせる機能で、人物や動物に対応しています。SONY VLOGCAM ZV-E1 ボディは、自撮りやポートレートなどの撮影において、被写体の表情を鮮明に捉えることができます。
手ブレ補正と動画安定化
次に、手ブレ補正と動画安定化について見ていきましょう。動画撮影には、手ブレや振動などの影響を抑えて滑らかな映像を記録できるカメラが求められます。その点で、SONY VLOGCAM ZV-E1 ボディは、ボディ内手ブレ補正とアクティブモードという機能を備えています。ボディ内手ブレ補正とは、カメラ本体に搭載された5軸のジャイロセンサーが手ブレを検出して補正する機能で、どんなレンズでも効果が得られます。アクティブモードとは、電子式の動画安定化機能で、歩きながらや走りながらなどの撮影においても映像がぶれにくくなります。
SONY VLOGCAM ZV-E1 ボディは、ボディ内手ブレ補正とアクティブモードを組み合わせることで、光学式の手ブレ補正よりも高い効果を発揮します。これは、CANON EOS M50 Mark II ボディやFUJIFILM X-S10 ボディと比べても、優位な点です。CANON EOS M50 Mark II ボディは、ボディ内手ブレ補正に対応しておらず、レンズ内手ブレ補正のみに頼っています。FUJIFILM X-S10 ボディは、ボディ内手ブレ補正に対応していますが、動画安定化機能の効果はアクティブモードよりも劣ります。SONY VLOGCAM ZV-E1 ボディは、移動しながらの撮影においても、安定した映像を提供してくれます。
メリットとデメリット
ここでは、それぞれのカメラのメリットとデメリットをまとめてみました。
SONY VLOGCAM ZV-E1 ボディ
メリット:
- 小さくて軽いので、持ち運びやすくて操作しやすい。
- ハイブリッドAFと顔認識・瞳AFが優れていて、被写体に素早く正確にピントを合わせられる。
- ボディ内手ブレ補正とアクティブモードが高性能で、手ブレや振動の影響を抑えて滑らかな映像を記録できる。
デメリット:
- 有効画素数や最大画像サイズが他の2機種よりも若干低い。
- マイク端子とヘッドホン端子が別々になっていて、付属のアダプターを使わないと同時に接続できない。
- バッテリー持続時間が他の2機種よりも短い。
CANON EOS M50 Mark II ボディ
メリット:
- デュアルピクセルCMOS AFと顔認識・瞳AFが優れていて、被写体に素早く正確にピントを合わせられる。
- 液晶モニターの解像度が他の2機種よりも高い。
- マイク端子とヘッドホン端子が同じ場所にあって、同時に接続できる。
デメリット:
- サイズと重さが他の2機種よりも大きくて重い。
- オートフォーカス点数が他の2機種よりも少ない。
- ボディ内手ブレ補正に対応しておらず、レンズ内手ブレ補正のみに頼っている。
FUJIFILM X-S10 ボディ
メリット:
- 有効画素数や最大画像サイズが他の2機種よりも高い。
- ボディ内手ブレ補正に対応しており、どんなレンズでも効果が得られる。
- バッテリー持続時間が他の2機種よりも長い。
デメリット:
- サイズと重さが他の2機種よりも大きくて重い。
- 液晶モニターの解像度が他の2機種よりも低い。
- 動画安定化機能の効果が他の2機種よりも劣る。
まとめ
この記事では、SONY VLOGCAM ZV-E1 ボディと、同じような価格帯で人気のある機種とを比較してみました。比較機種は、CANON EOS M50 Mark II ボディとFUJIFILM X-S10 ボディです。
それぞれのカメラには、メリットとデメリットがあります。SONY VLOGCAM ZV-E1 ボディは、小さくて軽くて持ち運びやすく、オートフォーカスや手ブレ補正などの動画撮影に重要な機能が優れています。しかし、画質や音声入力などの面では、他の2機種に劣っています。CANON EOS M50 Mark II ボディは、オートフォーカスや液晶モニターなどの機能が優れています。しかし、サイズや重さ、手ブレ補正などの面では、他の2機種に劣っています。FUJIFILM X-S10 ボディは、画質やバッテリー持続時間などの面では、他の2機種に優っています。しかし、サイズや重さ、動画安定化などの面では、他の2機種に劣っています。
では、動画撮影に最適なカメラはどれでしょうか?私は、SONY VLOGCAM ZV-E1 ボディをおすすめします。理由は以下の通りです。
- 動画撮影には、小さくて軽いカメラが便利です。SONY VLOGCAM ZV-E1 ボディは、他の2機種よりもコンパクトでスリムで、片手で持っても疲れにくいです。
- 動画撮影には、被写体に素早く正確にピントを合わせられるカメラが必要です。SONY VLOGCAM ZV-E1 ボディは、ハイブリッドAFと顔認識・瞳AFという高性能なオートフォーカスシステムを搭載しており、被写体の動きに追従してピントを合わせることができます。
- 動画撮影には、手ブレや振動の影響を抑えて滑らかな映像を記録できるカメラが必要です。SONY VLOGCAM ZV-E1 ボディは、ボディ内手ブレ補正とアクティブモードという高性能な手ブレ補正システムを搭載しており、移動しながらの撮影においても安定した映像を提供してくれます。
以上の理由から、SONY VLOGCAM ZV-E1 ボディは、動画撮影に最適なカメラだと言えます。もちろん、他の2機種にもそれぞれ良い点がありますが、動画撮影に特化した機能を備えたカメラを探している方には、SONY VLOGCAM ZV-E1 ボディが一番おすすめです。
この記事が、カメラ選びの参考になれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。